「宿便」は迷信です

  宿便について、Net検索をしてみました。[Google]で14万件の文字検索結果がでましたが、健康食品の”腸のヒダに永年溜まり、こびりついた宿便を落す”式のPRオンパレードです。 いかに消費者がこの言葉に弱いかが よく分りますね。

  医学関係の Webの記事でも”宿便”という医学用語はあっても、それは ’便秘時における数日間の溜まった便’の意味にしか使用されていません。

 
 いわゆる、’永年の宿便’については次のような記事がありましたので参考まで。

生命情報研究所・第二診療所・所長・鈴木吉彦氏の著書

「まちがいだらけのダイエット」からの抜粋記事

「 また、よく目にする言葉に「宿便を取ってやせよう」というものがあります。これは、腸内にずっと宿ってしまって離れない便があるという論に基づき、「宿便がいろいろ悪い作用をするので、特殊な物質を飲んだり、毎日野菜炒めを食べたりして腸内の掃除をすることが、やせるためには必要だ」というものです。

しかし、宿便というのは医学用語ではありませんし、また実際、それに当たる「腸壁にこびりついて取れない便」などは存在しないことが、大腸のなかを実際に覗いてみることのできる大腸ファイバスコープの開発などによって明らかになっています。」


  珍しく氾濫する宿便を批判する新聞記事もありました。 

読売新聞「いきいき健考人」から抜粋

「宿便ってあるの? 腸粘膜数日で新しく 便こびり付くことなし」

「宿便を取って、おなかスッキリ」――。こんなチラシがポストに入っていた。ひところ、「宿便ダイエット」もはやった。

 今も続いているのか?

 気になってインターネットを開いたところ、千八百を超える宿便情報があった。

 でも宿便って何?

 「腸壁にこびり付いた老廃物」「ヘドロ状の便で放っておくと排出されず、血液を汚していろいろな病気を引き起こす」「タール状のもので、体内毒素を発生させる」などとある。

 何やら、おどろおどろしい。 便秘とも違うらしい。「毎日、便通のある人でも宿便がたまっている」そうだ。

 

 本当に宿便ってあるの?

 

 「直腸に便があるのに排便できない『宿便性直腸潰瘍(かいよう)』という珍しい病気はあります。でも、ちまたで流布されている宿便情報は大方ウソ、インチキです」

 平塚胃腸病院(東京・池袋)院長の平塚秀雄さんは、うんざりした表情を隠さない。

 宿便という言葉で脅かして、高額な健康食品や怪しげな療法がセットに宣伝されていることが多いからだ。

 こうした商法は宿便を取ると美容に効果があり、万病予防にもなるとうたう。病院にも「だれにもバケツ一杯も宿便があるそうなので、おなかをクリーニングして」などと受診に来る人もいる。

 「体は毎日、汗やアカを出して新陳代謝が図られています。まして腸粘膜は数日で新しい細胞に置き替わるので、ヘドロのように便がこびり付くことはあり得ません」と平塚さんは一刀両断する。

 確かに排便は健康のバロメーター。便秘や下痢、残便感など便通異常を抱えている人は少なくない。

 下痢や便秘を頻繁に繰り返す「過敏性腸症候群」、大腸運動の低下や、排便時の“いきみ”が弱まる高齢者の便秘などが代表的だ。

 薬の副作用によることもある。例えば抗コリン剤や、カルシウムきっ抗薬、抗パーキンソン薬による便秘。逆にベータしゃ断剤、抗生物質で下痢になりやすい。

 症状が強い場合、医師に訴えるべきで、うさん臭い“うんち商法”には気をつけて!

(医療情報部・前野 一雄)
2000年5月7日 日曜版

断食をして水しか取らないのに便が出る、これが永年の宿便だ !”
 

  これも誤り、迷信です。騙されないようにしましょう。

  健康な成人の便1グラムあたり、3000〜5000億個もの細菌が入っています。
水分を除き、便の半分くらいは細菌1/2は腸内細菌である、というのが学説です。(明治乳業株式会社Web参照)腸内細菌は0.3〜5ミクロンほどの大きさの細菌で、人間の体内には300種以上100兆個もの腸内細菌が存在し、その重量総計はなんと、1kg〜1.5kgになります。

  水しか取らなくても腸内ではこれらの腸内細菌が次々に増殖しており、併せて腸壁の細胞が新しい細胞に入れ替り剥脱しており、これらが合さって何も食べないときでも便として毎日出てくるということを正しく理解したいものです。

宿便をキーワードに、健康食品を扱う方にとっては いらぬお世話かもしれませんが、ダイエットに取組んでいるものに対して、消費者に恐怖心や不安感をもたせてセールスされるのではなく、正確な情報を提供していただき、セールスにあたってもらいものですね。

宿便の正確な知識を述べているWEBは

女性の健康マガジンら♪ら♪ら♪
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